アビシニアン

アビシニアンの歴史

人類と猫の生活の歴史は古く数千年前にまで遡ります。

中でも古くから猫と一緒の生活をしてきたとされているのが古代エジプトですが、そこで飼育をされていた猫種に最も近いとされているのが「アビシニアン」です。

アビシニアンは短い毛並みと長くて細い尻尾が身体的な特徴をした猫種ですが、これは古代エジプトの記録として残っている「聖なる猫」に近い形状であると言われます。

品種の起源は1860年代で、当時のアビシニア(現在のエチオピア)に出征していた英国の兵士が現地で見つけた猫を持ち帰ったことにより品種として認定をされました。

「アビシニアン」という名称もその国の名前がそのまま由来となっており、後に品種として安定させるために何度も交配をさせていきましたが現在では安定的に同様の品種が繁殖できます。

他の猫種と比較して認定をされた時期がとても早く純血種として登録をされている猫の中でもかなり古い部類と言ってもいいほどの猫です。

一時期は絶滅の危機に瀕することもありましたが、ブリーダーたちの必死の努力により現在まで血統が伝えられ日本においても複数の場所でブリーディングされています。

アビシニアンの特徴

アビシニアンの大きな特徴となっているのがしっかりと引き締まった体つきと細くて長く伸びた尻尾です。

また日本猫など他の猫と比べて耳が顔の大きさに対して大きく、上側にヒュっと伸びているというところも全体のシルエットを美しくしてくれています。

どちらかというと長毛種やむっくりとした丸みのある猫種が好まれる日本においてはそれほど人気が高い猫種ではないのですが、筋肉質な体型とエキゾチックな顔つきは英国や米国においては愛好家がつくほどの大人気の猫種となっています。

ちなみにアビシニアンを繁殖される過程の突然変異により長毛種が生まれたとこもあり、そちらは現在では「ソマリ」という別の種類の猫とされています。

日本での猫種人気はアビシニアンよりもソマリの方が高いのでどちらかというとソマリという名称の方が認知度があったりしますが、本来的にはもともとの原種はアビシニアンです。

アビシニアンは別名「バレエキャット」と言われることもあるほどしなやかで優雅な動きをするところに特徴があります。

短毛であるということもあり、一つ一つの動きで見られる筋肉の躍動がとても美しくそのあたりもファンにとってはたまらない点です。

飼育するときに注意したいこと

アビシニアンは最も古くから人に飼われてきた猫種とされるだけあって大変に人になつきやすく賢いという特性があります。

見た目がスタイリッシュで顔つきも理知的であるのでついクールな性格をしているのかと思ってしまいますが、案外甘えん坊なところがあり近くに飼い主さんがいないとわかると寂しさで大きなストレスを受けてしまうこともあります。

好奇心が強く運動能力も高いので、室内にはキャットタワーをつけたり猫が自由に動きまわれるように空間を確保してあげたりして毎日の運動量を十分に確保できるようにしてください。

もう一つ飼育するときに注意したいのが毎日のブラッシングと定期的なシャンプーです。

猫は全体的に水が嫌いでシャンプーを嫌がりますが、アビシニアンは比較的水を恐れない性格をしていることが多いのでゆっくり慣らしていって定期的に洗ってあげるようにしてください。

アビシニアンには「アグーティタビー」と呼ばれる黄金の美しい被毛を持っているので、丁寧に洗ってケアをしてあげることでますますその輝きが際立ちます。