サイベリアン

1000年前より存在していたとされるロシアの土着猫

「サイベリアン」は、「シベリアの猫」という意味で名付けられた非常に長い歴史を持つ猫です。
もともとロシアの地で生息していた野生の土着猫で、いつごろから存在していたのかについてはまだ詳しいことはわかっていません。

最古の記録をたどると西暦1000年くらいには既にそこにいたらしいということが証明されているので、非常に長い時間をかけて子孫を増やしてきたということがわかります。

主な生息地は現在のロシアにあるシベリアの森の中で、厳寒の環境の中たくましく生き抜く力がある珍しい猫です。
寒さに耐えられるように体を覆っている被毛の量もかなり多く、密度も高いダブルコート~トリプルコートという幾重にも層を持った毛並みをしています。

品種としての認定を受けたのは1980年代に入ってからと遅めなのですが、ロシアにおいては標準的な猫として親しまれており、古くから人と共に生活をして住宅内のねずみ・害虫駆除役として働いてきました。

もともとは職業猫だったサイベリアンですが、豊かな毛並みと野性味のある筋肉質なボディは非常に美しい見た目をしており、冷戦の終了とともに欧米各地に運ばれていくようになり一気に人気猫種へと躍り出ました。

サイベリアンに関するエピソードとして、ロシアの大統領であったゴルバチョフ氏やメドベージェフ氏が飼い猫としていたということことがあります。

優秀なサイベリアンの毛皮

サイベリアンの最大の特長は何と言っても全身を深く覆っている毛並みです。
ロシアの冬は他の地域と比べものにならないほど寒いことでよく知られていますが、中でもシベリア地域はロシア国内の中でも最高に寒く冬期には最大-50℃近くにまでなります。

ちなみに豆知識として過去記録された中での最低気温は東シベリアのサハ共和国にあるオイミャコン村の-71.2℃とのことで、夏場との温度差が100℃近くになる年もあるといいます。

世界一厳しい環境にあると言ってもよいシベリアの森の中で生き抜いてきたサイベリアンはそれに適応できるように体を進化させており、とりわけ被毛の性能の高さは調べるほどに驚くものです。

被毛は2~3の層を持った長さで生えているだけでなく、適度に油分を含んでおり水を弾く性能を持っています。
夏になるとこの被毛は短めに生え変わり、風通しのよい涼しい毛並みへと変化します。

大柄な体つきは成猫になったときには5~7kgほどにも達し、骨が太く屈強な筋肉で覆われています。
面白いのがお腹の周りがふっくらとした樽型のボディをしているというところで、座ったところを後ろから見ると他の猫とは違った腰元の大きなシルエットを見ることができます。